Bluebird’s diary

ロック好きな若者 間違った訳が多いです すみません

Kの20世紀洋楽和訳(11) Pink Floyd-Shine On You Crazy Diamond(I-V)

この曲は、結成当初圧倒的センスでバンドを導いた存在でありながら精神病とドラッグの濫用で変わり果ててバンドを離れたカリスマ、シド・バレットに宛てたものだと言われています。

 

Remember when you were young, you shone like the sun

君が若かった時を覚えているかい 君は太陽みたいに輝いていた
Shine on you crazy diamond

輝き続けろ 狂ったダイヤモンド
Now there’s a look in your eyes, like black holes in the sky

今君の目には空に漂うブラックホールのようなものが見える
Shine on you crazy diamond

輝き続けろ 狂ったダイヤモンド

You were caught on the crossfire of childhood and stardom,

子供とスターの間で十字砲火にあい *1

Blown on the steel breeze

鉄の風に吹かれた *2

Come on you target for faraway laughter,

君ははるか遠くの笑いの的で *3
Come on you stranger, you legend, you martyr, and shine!

見知らぬ人で、伝説で、殉教者だ 輝け

You reached for the secret too soon, you cried for the moon.

秘密を早く知りすぎた 君は月に向かって叫ぶ
Shine on you crazy diamond.

輝き続けろ 狂ったダイヤモンド
Threatened by shadows at night, and exposed in the light.

夜には影に脅かされ、そして光に晒される
Shine on you crazy diamond.

輝き続けろ 狂ったダイヤモンド

Well you wore out your welcome with random precision,

君はでたらめの正確さから、好かれていた人たちに嫌われた *4
Rode on the steel breeze.

鉄の風に乗り

Come on you raver, you seer of visions,

君は狂人で、未来が見える予言者で
Come on you painter, you piper, you prisoner, and shine!

画家で、笛吹きで、囚人だ 輝け *5

 

*1 ドラッグの濫用を我慢ができない子供に例えており、それとスターでいることの重圧との間で潰れてしまった、という意味だと言われています

*2 ここでは鉄の風はギターの音を表すとされており、また他の楽曲でシドはたびたび"木の葉"に例えられたことから、狂ったシドがバンドを追い出されたことの比喩ではないかと言われています

*3 シドは統合失調症という、幻覚を見たりする精神病であったとされています

*4 精神が狂ってから、彼は決まって["毎回正確に"]おかしな行動をするようになりました。ここではここではそのことを"でたらめ"と"正確さ"という対照的な言葉を使って言っているとされます

*5 彼は音楽を離れてから絵に情熱を注ぎました。また、piperはピンク・フロイドの処女作「The Piper At The Gates Of Dawn」からくる表現です。prisonerは、何かに囚われて動けなくなってしまった彼を表します。